『KDDIの顧客情報流出(共同通信)
電話会社KDDIのインターネット接続サービスDIONの顧客情報約450万件を入手し、同社に現金を要求したとして、警視庁は13日、恐喝未遂容疑でいずれも職業不詳、川崎市中原区、箕村明夫(57)容疑者ら2人を逮捕した。警視庁は、情報の入手ルートなどを詳しく調べる。調べでは、箕村容疑者らは5月30日、「データを入手した」と同社に電話、現金約500万―1000円を脅し取ろうとした疑い。[共同通信社:2006年06月13日 19時10分]』
↑のようなニュースが駆け巡ったが、どのようにして情報が流出したのかは、報道されてない。報道される(つまり明るみに出た)情報流出の場合、外部の人間のみによる漏洩というのは極めて少ないようである。
大体が内部の人間が何らかの関与をしているケースが殆どと言ってよい。結局のところ、情報技術を駆使して、情報を摂取するというのは難しいというより、経済的に割が合わないものなのだろう。それよりは、内部の人間と接触して盗み出す方が、はるかに易しいし、また経済的なのだろう。
盗み出した情報をどのように利用して、それを金銭に変えるかという方法も、千差万別である。情報漏洩元の企業なり、組織体を恐喝するというのもその一つである。今回の場合はその一つのケースであるが、誘拐事件の場合と同様、案外割りの合わない犯罪であろう。
いずれにしても情報がらみの犯罪の場合、純粋に技術的手段により行うよりも、人間がらみの泥臭いローテク犯罪の方が、簡単かつうまく行くようである。昔の探偵小説に使われる、暗号解読技術などは、理詰めの理論的合理性のあるものでないと面白味が無いためか、そのような謎解きのものが多かったが、現実ははるかに泥臭く、盗みという手段による暗号解読が主たるものである。
今後このような流出事件は増えこそすれ、減る事はないのは間違いないところである。釜茹での死の直前に『石川や浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ』なる石川氏の辞世の句が、現実味を帯びているのは、いつの世になっても変わらぬ真理のようだ。そこで老生の警句『災害は忘れる間もなくやって来る』と。
←の絵は『石川五右衛門の仲間たち』から借用した。そのURLは↓の通りである。
http://www.ten-f.com/goemon.html
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